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異文化が織りなす美しさ

2020.01.31

今年の春節は、マレーシアへ。
クアラルンプールに滞在する前に、一足伸ばしてプラナカン文化の発祥の地と言われているマラッカに立ち寄りました。

マラッカは、14世紀に建国されたマラッカ王国を起原にもちます。
マラッカ海峡に面し、古くから中継貿易が盛んで、ポルトガル、オランダ、イギリスに統治された歴史を持つマレーシア随一の古都です。

世界遺産地区のチャイナタウン周辺では、可愛らしいプラナカン邸宅の街並みを楽しむことが出来ます。

プラナカンとは、15世紀後半、中国から移住してきたマレーシアに根付いた主に中華系移民の末裔を指します。
華やかで美しいプラナカン文化は、中国人移民と現地の人々の結婚により、中国文化とマレー半島の現地文化が融合し、さらに西洋文化の影響を受けていて、独特の世界観を放っています。

プラナカンスタイルを満喫できるMajestic Malacca Hotelの美しいタイル模様。

様々な国、特にアジアを旅して興味深いのは、タイルにその国らしさを感じることです。
柄や色味、大きさなどに、その国の歴史や風土が根付いているのが面白く、今回もチャイナタウンの骨董品店で様々なプラナカンのアンティークタイルを見つけて興奮しました。

ニョニャ食器といわれる、プラナカンの茶器。縁起がいいとされている「鳳凰」の柄が描かれています。
ホテルのウエルカムドリンクで、バスケットに入れられて大切に運ばれて来ました。

マラッカでは、中国、マレー半島、西欧の文化が織りなす美しさを満喫することが出来ました。

今、住んでいる上海のフランス租界地もそうですが、私は異文化が混ざり合って生まれる様式にとても魅かれてしまいます。
その美しい様式が生まれた背景には激動の歴史があり、そんな中でも生活の中に美しさを追求していった人々の想いに、心を打たれるからかもしれません。