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都会のオアシス

2019.05.12

「FOUND158」

このちょっと変わった風景は「FOUND158」、上海市内の緑あふれる公園内にある、半地下構造の野外モールです。
以前はローカルのショッピングモールでしたが、2017年にグルメ&バーモールとしてリニューアルオープンしました。

カフェ、カジュアルバー、レストランなどが立ち並び、週末のこの日もとても賑わっていました。

地下の飲食フロアから見上げると、公園内の豊かな緑が周囲をぐるっと取り囲み、ここが上海市内の中心地だということを忘れてしまいます。

「FOUND158」

立ち並ぶレストランは、どこもオープンテラス式になっていて、店内の賑わいが中庭空間にも溢れ、なんとも良い雰囲気に。

このような空間の内と外の仕切りの曖昧さは、人を心地良くさせますね。

屋外の開放感を感じながらも、屋内の安心感も同時に感じられる、こういった空間にとても魅力を感じます。
日本の縁側空間や、南国のリゾートホテルやヴィラなどに魅了されるのも、同じ空間構成によるもの。

日常をコンクリートに囲まれた都会で暮らしていると、少しでも緑や風や太陽を感じたくて、本能的にこういった空間に魅力を感じるのかもしれません。

さて、もともとフランス租界エリアで閉店したお店がここに移転オープンしていたりと、この日は中国人より欧米人の方が多いくらいで、国際都市上海らしい風景でした。

「FOUND158」

日が落ちると半地下空間がライトアップされ、より幻想的な風景に。

高低差を上手く使ったダイナミックな全体構成と、オープンテラス式の開放的な半地下野外モール。

上海の街中にぽっかり空いた別世界に、足を踏み入れたかのようでした。

 

「FOUND158」
上海市巨鹿路158号地下